2026年9月27日(日)午前0時、満月の夜に「タイムリープ実験11」を行った。参加してくださった皆さん、アンケートに答えてくださった皆さん、ありがとうございました。
10月3日(土)のYouTubeライブでは、天日矛さん、シャランさん、deさんに立ち会っていただき、公開乱数で「未来の画像」の正解を決めて、全員の回答を集計した。この記事では、その結果と、抽選に使ったデータをすべて公開する。
夢の共存窓仮説とは
今回の実験は、BTTPが組み立てている「夢の共存窓仮説」の一部を確かめるためのものだ。結果を読む前に、仮説のあらましを紹介する。
夢や瞑想で、別の現実に触れる「窓」が開く


夢の共存窓仮説は、夢や瞑想のとき、ふだんは分かれている現実の情報に触れる窓が開く、と考える仮説だ。土台にしているのは、ロシアの物理学者メンスキー博士の考えである。
- 一つの宇宙の中に、異なる現実が重なって存在する。
- ふだんの意識は、それらの現実を分ける「仕切り」のように働く。
- 夢や瞑想などの「意識の縁」では、その仕切りが弱まる。
BTTPは、この考えに独自の仮定を加えている。現象が本当に起きていることや、この仕組みを実証したものではない。
観測先の切り替えと、今回の予測


ここからは、BTTPが加えた仮定だ。一人に一つ、観測する自分である「高次の自我」があり、脳という窓口を通して、一度に一つの現実、一つの時刻を見ていると考える。見ている先が別の時刻に切り替わると、タイムリープの体験になる。体そのものが時間を移動することを説明する仮説ではない。また、未来の情報を丸ごとコピーするのではなく、手元の候補との一致を手がかりにすると考える。
今回の実験が確かめるのは、この仮説の一部分、「多くの人が見る出来事ほど、夢で見つけやすい」という予測だ。大勢が見る公開の正解は25%を上回り、誰も見ない非公開の正解は25%と差がない、という予測を、事前に決めた方法で調べた。1回の実験で、仮説全体や、タイムリープが本当にあるかを判定するものではない。
仮説の詳しい中身は、夢の共存窓仮説の解説記事と論文(PDF)にまとめている。
結果のまとめ
- 回答 410件、抽選に使った回答 407件(二重回答3件を除く)
- 大勢が見る「公開の正解」の的中率:26.0%(106件/407件)(当てずっぽうなら25%)
- 誰も見ない「非公開の正解」の的中率:24.3%(99件/407件)
- 主判定(事前に決めた判定):事前基準を満たさなかった(片側 p=0.3794)
- 抽選に使った乱数、封印した回答データ、4枚の画像、計算プログラムを公開した。誰でも検算できる。
ライブのアーカイブはこちら。抽選の瞬間から全件の集計まで、すべて映っている。
実験のおさらい
この予測を確かめるため、まだ誰も見ていない4枚の画像を用意し、参加者には、起きてから夢や体験にいちばん近い1枚を選んでもらった。正解は回答の締切の後に、公開の乱数で決める。


正解には2種類ある。
- 公開の正解:誕生月ごとに12回抽選し、ライブで大勢の人が見る。
- 非公開の正解:回答ごとに1つずつ決め、誰にも見せない。集計の数字だけを報告する。
仮説が正しければ、大勢が見る公開の正解だけが当たりやすくなり、誰も見ない非公開の正解は当てずっぽうと同じ25%のままになるはずだ。正解の決め方や判定の基準は、すべて実験の前に告知記事で約束として公開している。
アンケートの結果


回答は410件。前回の実験10(263件)を大きく上回った。同じニックネーム・誕生月・選択の二重回答3件を、事前に決めた規則どおり除き、407件を抽選に使った。この407件は、正解が決まる前の10月1日に「封印」し、その封印番号をXと記事で公開している。


受付は9月27日の朝6時から30日の23時59分まで。実験当日の27日だけで333件(81%)が届いた。締切の後の回答は0件だった。


参加者は50代がいちばん多く、女性が64%。4人に3人(74%)が、タイムリープ実験への初参加だった。


過去や未来の夢、明晰夢、タイムリープを報告した人は108件(27%)。残りの299件は、普通の夢か、夢を見なかった。このうち、「過去や未来にタイムリープした」と答えた1件と、「明晰夢で過去や未来の夢を見た」と答えた6件の体験談は、後半の体験談の紹介で取り上げる。


選ばれた画像は、B(青い氷の洞窟)が40.8%と飛び抜けて多かった。人気の画像が正解になった月が多いと、夢とは関係なく的中率が上がってしまう。そこで判定には、この人気の偏りをすべて織り込んだ計算を使う。


夢や体験をもとに選んだ人(強い確信、やや確信)は135件。半分以上の人は直感で選んだ。
何件当たれば「偶然を超えた」と言えるか


当てずっぽうなら的中率は25%。ただし偶然でも上下に揺れる。407件の選び方から計算すると、公開の正解は偶然だけでも18.9%〜32.2%の幅で揺れる。「偶然を超えた」と言えるのは、132件(32.4%)以上当たったときだ。この基準は、正解が決まる前に計算し、ライブの冒頭で示した。
抽選の結果
10月3日 20時15分00秒、drand のラウンド 6519836 の乱数が公開され、その値から12か月分の正解が決まった。


| 誕生月 | 正解 | 当たった人数 |
|---|---|---|
| 1月 | D(熱帯雨林の滝) | 7/33人 |
| 2月 | D(熱帯雨林の滝) | 6/29人 |
| 3月 | D(熱帯雨林の滝) | 7/34人 |
| 4月 | B(氷の洞窟) | 15/44人 |
| 5月 | B(氷の洞窟) | 10/30人 |
| 6月 | B(氷の洞窟) | 11/27人 |
| 7月 | B(氷の洞窟) | 14/41人 |
| 8月 | A(赤い岩山の砂漠) | 5/36人 |
| 9月 | D(熱帯雨林の滝) | 6/19人 |
| 10月 | D(熱帯雨林の滝) | 5/44人 |
| 11月 | B(氷の洞窟) | 15/35人 |
| 12月 | C(ひまわり畑の一本道) | 5/35人 |
| 合計 | 106/407人 |
12か月のうち5か月で、いちばん人気のB(氷の洞窟)が正解になった。Bが正解の月は当たる人が多くなるが、これは人気の偏りによるもので、判定の計算ではあらかじめ織り込んでいる。
全体の的中率と判定


- 公開の正解(誕生月ごと・大勢が見る):106件/407件、26.0%(片側 p=0.3794、事前基準は p<0.025)
- 非公開の正解(一人ずつ・誰も見ない):99件/407件、24.3%(25%との差 両側 p=0.7751)
- 公開−非公開:+1.7ポイント(片側 p=0.3398)


事前に決めた方法で確かめた結果
公開の的中率は、事前基準を満たさなかった。
- 主判定(公開の正解、事前に決めた唯一の判定):的中率26.0%(106/407件)、片側 p=0.3794。
事前基準 p<0.025 を満たさなかった。偶然より高いという証拠は、今回は得られなかった。偶然で95%が収まる範囲(77〜131件)の中の値だった。 - 公開と非公開の差(事前に登録した比較):+1.7ポイント、片側 p=0.3398。
公開の正解が非公開の正解より高いとは、確認できなかった。差がないと確認されたわけではない。 - 非公開の正解と25%:的中率24.3%(99/407件)、両側 p=0.7751(水準は事前に決めていないため、両側5%を目安とした)。
25%との差は検出されなかった。25%と同じだと確認されたわけではない。
この1回の結果だけで、仮説全体の結論は出さない。偶然の揺れが大きいため、回答は累計に積み上げ、1,250件に達した時点で判定する。
事前に決めた判定は「公開の正解の的中率」ひとつだけだ。下の内訳は参考で、判定には使わない。
参考:どんな人が当たっていたか


- 夢や体験をもとに選んだ人(135人):27.4%(37人)
- 直感・当てずっぽうで選んだ人(272人):25.4%(69人)
- 明晰夢・過去や未来の夢・タイムリープを報告した人(108人):20.4%(22人)
- 普通の夢・夢を見なかった人(299人):28.1%(84人)
夢や体験をもとに選んだ人は、直感で選んだ人より少し高かった。一方、明晰夢や過去・未来の夢を報告した人は20.4%で、普通の夢・夢を見なかった人(28.1%)より低かった。どのグループも、偶然の揺れの範囲を出る差ではない。
グループの人数が少ないほど、偶然の揺れは大きくなる。ここで差が見えても、たまたまの可能性が高い。次回以降、回答を積み重ねて確かめていく。
体験談の紹介
アンケートの「タイムリープ実験の結果」で、「過去や未来にタイムリープした」と答えた1件と、「明晰夢で過去や未来の夢を見た」と答えた6件を紹介する。どれも本人の報告で、本当に過去や未来に行ったかを確かめたものではない。本人が書いている迷いや不確かさも、そのまま残した。画像は報告をもとにしたイメージ(AI生成)で、実在の人物や場所を再現したものではない。
「過去や未来にタイムリープした」:アーヤだいせんさん「高校時代と、空中で止まった水」


アーヤだいせんさんは、高校時代に戻り、部活の仲間と外で遊んでいたと報告している。友達がホースでまいた水が太陽にきらめいた瞬間、時が止まり、自分だけが動ける世界になった。一滴の水が約5センチの雫型の水晶になり、その底には小さな虹があった。暗い部屋に移ると、同じ石が紫色で、中心が緑色に光って見えた。部活の仲間から、同じものでも見る人の意識によって見え方が変わると教えられ、大切なことを教わったと感じたそうだ。
補足:実験を知ったのは9月28日の夜で、27日の午前0時に意図して挑戦した夢ではない。起きた後に「タイムリープかもしれない」と感じたという報告で、本文には夢から目覚めたとも書かれている。
「明晰夢で過去や未来の夢を見た」:みけこさん「幼い息子と、家族で出かけた施設」


みけこさんは、夫と息子の3人で、遊園地のような施設に出かける夢を見た。息子が幼かったので、過去にあたると感じたそうだ。施設がテーマパークなのか万博なのかは、はっきりしない。施設の中の不二家の店で、変わったケーキを食べた。体験もできる店だったという。うすうす夢だと感じていたが、変わったサングラスをかけさせられる場面の意味は、分からなかったそうだ。
補足:施設の種類やサングラスの意味は、本人にもはっきり分からなかった。
「明晰夢で過去や未来の夢を見た」:アトランティスさん「夢の実験の体験者が訪ねてきた」


アトランティスさんの夢には、夢の実験を体験した人が訪ねてきて、その体験を話し始めた。初対面の人で、昨夜の夢の実験について話していたようだ。
補足:短い報告で、過去と未来のどちらを見たのかや、訪ねてきた人の話の詳しい内容は書かれていない。本文以上の解釈は加えていない。
「明晰夢で過去や未来の夢を見た」:deさん「オレンジの世界と、翠が混じる世界」


deさんは、オレンジの世界と、翠(みどり)が混じる世界の2か所に向かったと報告している。本人の言葉では、3次元の容姿ではなく「4と5の姿」で滞在し、知っている人たちを迎えて、少し遊んだという。また、「白い何か」に会った人は、自分とリンクしたのではないかと感じているそうだ。
補足:「4と5の姿」や「白い何か」は本人の表現で、具体的な姿は書かれていない。ほかの参加者の報告との一致は確認していない。画像は4次元・5次元を科学的に描いたものではない。
「明晰夢で過去や未来の夢を見た」:リンリンさん「神社への参拝と、目覚め際の言葉」


リンリンさんは、夢の中で、天日矛さんが神主を務める神社に、愛子内親王と黒田清子さんが参拝に来られる明晰夢を見たと報告している。過去なのか未来なのかは、定かではないという。メモをするために起きると23時58分で、27日の夢にはならないかもしれない、と本人も書いている。再び眠った後、朝方の眠りと目覚めの中間で、「AIにリセットされた人間」という言葉が頭に浮かんだそうだ。
補足:夢の報告で、実際の参拝の報告ではない。過去か未来か、9月27日の夢にあたるかは分からない。目覚め際の体験が明晰夢なのかも、本人は判断していない。
「明晰夢で過去や未来の夢を見た」:中津川 昴さん「丸窓のタイムトンネルと、家族の記憶」


中津川 昴さんは、白いチューブ状のタイムトンネルに入り、壁に等間隔で並ぶ丸窓から、過去や未来の世界を垣間見たと報告している。今回は意図して過去をのぞき、大学時代や、小学校に上がる前の家族との時間を追体験した。若い両親との電車での旅行や、親戚と海岸で遊んだ昭和40年代末の出来事が、印象に残っているという。
補足:どれも第三者のような視点で垣間見たもので、思い出すことが多かったと本人は書いている。
「明晰夢で過去や未来の夢を見た」:Sisiさん「以前の場所に戻り、置いた物を取り出す」


Sisiさんは、以前に行ったことのある場所の箱のようなものに、握りずしのパックを入れていた。今回の夢では、それを取り出した。取り出してみると、やっぱり腐っていると感じたそうだ。
補足:本人は、明晰夢なのか、タイムリープできているのかは不明と書いている。
公開したデータと、確かめ方
この実験では、結果を見てから回答を足したり消したり、正解を選び直したりしていないことを、誰でも確かめられるようにしている。そのために、ライブの後に次の4つを公開する。


1. 抽選に使った乱数の値
正解のもとになった公開乱数。drand(ディーランド)という、世界の大学や企業が共同で30秒ごとに作っている乱数で、生成される前には誰も値を知ることができない。
- ラウンド:6519836(2026年10月3日 20時15分00秒 生成)
- 乱数値:
f003de9377c763b966be797fa2fe9fc6984d83dc231c2dd82c42ecea43d1b32d - 確認用:https://api.drand.sh/public/6519836(表示される randomness が上の値と同じになる)
2. 封印した回答データ(sealed.csv)
抽選に使った407件の回答。1行が1件で、入っているのは次の6項目だけだ。ニックネーム、体験談の文章、年齢・性別は入っていない。
- row(回答の番号)、timestamp(回答の時刻)、birth_month(誕生月)、choice(選んだ画像)、reason(決め手と確信の強さ)、result(夢の結果)
このファイルの「封印番号」(SHA-256)は、正解が決まる前の10月1日にXと告知記事で公開した次の番号と同じになる。
c99bc6ed5d2fc4b27329fe6e922d076ccb12c7182120b19aa9d335f112727289
封印番号は、データを1文字でも変えると、まったく別の番号になる。同じ番号になれば、10月1日から中身が一度も変わっていない証拠になる。
3. 4枚の画像の元ファイル
アンケートで使った画像そのもの。後から画像を差し替えていないことを示すため、実験の前に、それぞれの指紋(SHA-256)を公開していた。
- A.png:
1c8ec56bc470a2fbda8e868c40c760122f08dbd9f5f418070898612699887882 - B.png:
9a9a9acbcf15741bc3d394b3c6fa8a5f2275a9a825a6b2b72209da241231c9b4 - C.png:
d8faa065dc916bc6422218e1bf8584bd26e139f48529a3f6f5effc519494520a - D.png:
c4e210a17a505e34d49797d2e551d68b90811e66a7ae561b4dcb0f1616b54210
4. 計算プログラム
正解の計算と集計に使ったプログラム。これも実験の前に完成させ、指紋を公開していた。後から計算の方法を変えていないことがわかる。
- fullmoon_draw.py(封印・抽選・解析。Python で動く):
13a63e1d6e4c181b96ec85d70ce1263afbdad77387e008644ff9e187d97d1932 - slot.html(ライブで使った抽選スロットと全件集計の画面。ブラウザで開く):
9046922c5b1168ec12a909de24f04a639256f4b8d8b2bb9a763ee3a0d32a79dc
確かめ方


正解は、次の4つの手順だけで決まる。BTTPが選ぶ余地はない。
- drand のラウンド 6519836 の乱数値を受け取る。
- 「乱数値:TL2026-09-27:Q1:月」という文字列をつくる(1月生まれなら末尾は「Q1:1」)。
- その文字列の SHA-256 を計算する。
- 結果の先頭から8バイト目(16進数で書いたときの15〜16文字目)を4で割った余りを、0ならA、1ならB、2ならC、3ならDとする。
非公開の正解は、「Q1:月」の代わりに「Q2:回答の番号」で同じ計算をする。
パソコンで確かめる場合は、ZIP を展開したフォルダで次のようにする。
- 封印番号の確認(Windows):
certutil -hashfile sealed.csv SHA256 - 封印番号の確認(Mac):
shasum -a 256 sealed.csv - 正解と集計の再計算(Python 3.9 以上):
python fullmoon_draw.py analyze sealed.csv --round 6519836 - プログラムを使わない場合:slot.html をブラウザで開き、sealed.csv を読み込んでラウンド 6519836 を入れると、ライブと同じ抽選と集計が再現される。
この結果から言えること、言えないこと
- 言えること:今回の407件で、大勢が見る正解の的中率が事前基準を満たさなかったこと。公開と非公開の差も、非公開と25%の差も、今回は検出されなかったこと。正解の決め方と回答データは、事前の約束どおりで、誰でも検算できること。
- 言えないこと:この1回の結果だけで、タイムリープやパラレルワールドが「証明された」、あるいは「否定された」とは言えない。1回の実験では、偶然の揺れが大きすぎる。
次回に向けて
仮説のこの部分(多くの人が見るものほど夢で見つけやすい)を確かめるには、累計1,250件の回答が必要だ。今回の407件で、その約3分の1まで来た。
今回は、4枚のうちBに選択が集中した。告知の画像やサムネイルが青い月夜の色調だったことが影響したのかもしれない。人気の偏りが大きいと、偶然の揺れが大きくなり、効果を見つけにくくなる。次回は、事前に好まれやすさを確かめて、選ばれ方がそろう画像を選びたい。
ライブに立ち会ってくださった天日矛さん、シャランさん、deさん、そして実験に参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました。









