●「科学者が突きとめた不思議体験の意外な法則~地磁気と〇〇~」(タイムリープ/未来予知・テレパシー・霊感・幽体離脱・デジャブ・金縛り・透視)

2024/12/7

 

不思議体験と地磁気の関係
不思議体験と地磁気の関係

タイムリープやパラレルワールドなどの不思議体験はなぜ起こるのだろうか? 今回は、科学者たちが突き止めた興味深い研究成果を紹介する。

 

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パーシンガー博士の研究

まず紹介したいのは、アメリカの心理学者、マイケル・パーシンガー博士の研究である。博士は「Fate」(フェイト)という雑誌から20年分の不思議体験、466件を詳細に分析した。

●GEOMAGNETIC FACTORS IN SPONTANEOUS SUBJECTIVE TELEPATHIC, PRECOGNITIVE AND POSTMORTEM EXPERIENCES (自発的な主観的テレパシー、予知、死後の体験における地磁気要因)パーシンガー博士他/CIA-FOIAより

 

その中から日時や場所が特定できる378件を「テレパシー」「予知」「死後体験」の3つに分類した。

 

それぞれの特徴を見てみよう。

・テレパシー:離れた場所の現在の出来事を感知する能力(千里眼や透視を含む)

・予知:未来の出来事を知る能力

・死後体験:亡くなった人を感じる能力(いわゆる霊感)

 

パーシンガー博士が注目したのは、これらの体験と地球の磁場(地磁気活動)との関係だった。地磁気は地球が持つ磁力のことで、一般的に極地に近いほど強く、赤道付近で弱くなる。

地磁気
地磁気

研究の結果、興味深い事実が判明した。
レパシー体験は地磁気活動が穏やかな日に多く発生し、死後体験は逆に地磁気活動が活発な日に集中していたのだ。ただし、予知能力との関連は見られなかった。

地磁気と不思議体験の関係
地磁気と不思議体験の関係

例えば1966年8月26日の事例では、ある女性が午前5時45分、夢の中で離れて暮らす母親から別れを告げられた。目覚めた後の午前7時30分、母親の訃報を知らされたのである。この日は前後の日と比べて、地磁気活動が特に弱かったことが判明している

 

博士は、人間の脳には地磁気を感知する機能があり、特に記憶や感情をつかさどる側頭葉が影響を受けやすいのではないかと推測している。

明治大学の研究

さらに興味深い研究が、2021年に明治大学の研究チームから発表された

日本とスロバキアの大学生など2000人を対象に、不思議体験についての大規模な調査を行い、過去に行われたアメリカや中国のデータと比較した

 

●不思議体験の時代比較・国際比較と地磁気

―日本・スロバキアのデータを中心に―小久保博士他/J-STAGEより

 

調査項目には、デジャブ(既視感)、金縛り、体外離脱、予知、テレパシー、透視、霊感などが含まれていた。

※予知、テレパシー、透視はまとめて「ESP(超感覚)体験」に分類された。

 

日本人の場合、1990年代と2010年代でほとんど体験内容に変化がなかった。デジャブが約70%と最も多く、金縛りやESP体験が約40%、体外離脱や霊感は10~20%程度だった。

 

しかし最も驚くべき発見は、スロバキアのESP体験率の高さだった。その理由として、意外にも各国の電源電圧が関係していたのである。

 

家庭用コンセントの電圧は、日本が100V、アメリカが120V、中国が220V、スロバキアが230Vだ。分析の結果、電圧が高い国ほどESP体験の発生率が高くなる傾向が見られた

各国のESP発生率
各国のESP発生率

しかも細かく調べると、ESP体験の中でも特に予知がテレパシーや透視の2倍近くになっていた。

 

さらに緯度との関係も判明した。緯度が高い地域ほど透視体験が少なくなる傾向があったのだ。これはパーシンガー博士の研究結果(博士の研究では透視はテレパシー体験に分類されいた)

「地磁気が弱いほどテレパシー系の能力が強まる」

→「(緯度が高い=)地磁気が強いほどテレパシー(透視)能力が弱まる」

とつじつまが合う。

 

明治大学も不思議体験と電源電圧や地磁気が関連する理由として、人間の脳が地磁気や電磁場の微妙な変化を感知する可能性を指摘している。

実は2019年にカリフォルニア工科大学などの研究チームが発表した論文で、人間の脳にも磁気を感知する仕組みがあることが発見された。不思議体験の科学的解明が少しずつ進行している。

 

●「人間の脳におけるアルファ波活動から示される地磁気の変換」/National Library of Medicineより

 

「時間の不思議体験」のデータとの関連

なお私は2020年5月から「時間の不思議体験」に関するアンケートを独自に集めている。

2024年12月時点で200件以上の回答をいただいてるが、不思議体験をした男女比を調べると、女性の方が多くなっている。ちなみに私のYouTubeや記事の読者は男性の方が多いのにだ。

時間の不思議体験 性別のアンケート
時間の不思議体験 性別のアンケート

明治大学の論文でも、1981年から84年にかけてヨーロッパやアジアで実施された調査で、男性より女性の方がテレパシーなどの体験率が高かった

パーシンガー博士の研究でもテレパシー体験者の8割が女性だ

不思議体験は、もしかしたら女性の方が体験しやすいのかもしれない

 

さらに明治大学によると、不思議体験をしやすい人としにくい人に分かれるそうだ

私のデータでもその不思議体験が初めてだった人は3割で、7割は何度も体験しているという

時間の不思議体験 体験回数のアンケート
時間の不思議体験 体験回数のアンケート

このデータは、私が不思議体験の要因の1つとして「人の特性」を考えている根拠だ。

 

そしてもう1つ「場所的なもの」につながる要因は「地磁気」や「電源電圧」が関係する可能性がある地磁気はその場所によって異なり、電源電圧も国によって異なる

 

特に電源電圧と関係するかもしれない「予知」は、未来の情報を意識が垣間見た「未来へのタイムリープ」とも言え、このチャンネルとしても注目している。

 

例えば、「予知夢を見るには100Vより200Vのコンセントの近くで眠れば見やすくなる」のような仮説が浮かぶが、どうだろうか?

 

なお時間の不思議体験のアンケートは今後も続けていきます。

朝寝坊して乗り遅れるはずの電車になぜか間に合った、過去のような場所に迷い込んだ、気が付くと誰も人がいなくて時間が跳んだなどの不思議体験をした方、ぜひ下のリンクからアンケートにお答えください

 

●【時間の不思議体験のアンケート】