2016/11/10
「ミスト (字幕版)」という映画をご存知だろうか?
スティーヴン・キング原作のSFミステリーで、バッドエンディングの代表作として知られ、ラストシーンの後味の悪さから「鬱映画」として紹介されることも多いこの映画。
突然ある町が深い「霧」に包まれ、「霧」の中からたくさんのモンスターが襲ってくるのだが、実はその「霧」が○○○につながっていてモンスターはそこから出現していた。
※ネタバレになるので伏字にしたが、この後を読むと○○○がわかってしまうのでこれから映画を見る方はご注意ください。
この映画が象徴するように「霧」は謎の生物の出現場所としても、異次元へと誘う入り口としてもミステリアスなムードを盛り上げるのにぴったりのアイテムだ。
しかし映画の中だけでなく現実でも「霧」はミステリー現象と相性がよいらしく、最近こんな事例が報告された。
●LHC(大型ハドロン衝突型加速器)上空に「異次元への出入り口」が出現
(イギリスの日刊タブロイド紙「THE SUN」WEB版、2016年6月28日の記事【英語】から)
記事の写真は2016年6月24日に撮影されたそうで、暗い雲に光る青いイナズマ(スマップの歌じゃないよ)と地上から雲に吸い寄せられるように上昇する白濁した霧が写っている。
この現象はスイスのCERN(欧州原子核研究機構)にあるLHC(大型ハドロン衝突型加速器)によって引き起こされたそうだ。
SUNの記事によると粒子に関する新しい実験中に、LHC上空の色が紫に変わり、雲から強い渦が立ちのぼった。超常現象の愛好家たちはスイス上空に異次元へとつながる出入り口が開かれたと考えている。
なおCERNの学者たちは、これは微粒子を集める試みが行われた実験によるものだと説明し、市民を落ち着かせたという。
さて霧は異次元の入り口だけでなく、このサイトのテーマであるタイムトラベルとも関連した事例が報告されている。
未曾有の大災害となった東日本大震災でも下記のような事件があったそうだ。
(「宇宙NEWS LETTERS」より)※元記事はあの「月刊ムー」のようだ。
東京在住の物理学者、今井教授(仮名)が被災地で現場調査を行ったところ、「3.11」の震災直後、仙台市郊外の海岸地帯で「時間を超えた」あるいは「時空の揺らぎを体験した」という被災者らの体験が複数報告されたという。
例えば震災から数日後、仙台市郊外の沿岸部を行方不明者捜索のため走っていたワゴンが突然、異様な形をした「雲」のようなものに突入した。
日中だったが雲はかすかに光っており、長く伸びながら車を包み込んだという。
その瞬間車に乗っていた全員が両側の窓から昔懐かしい古風な村の風景を目撃した。
その光景は単純な日本の昔の村の風景ではなく、江戸時代と英国のビクトリア王朝時代をミックスした風変わりなもので、シルクハットの紳士たちと着物姿の娘や侍がいっしょに歩いていたという。
不思議な光景は約1分程度で奇怪な「雲」が晴れるのと同時に終了し、車が何かに乗り上げたような軽いショックとともに元の海岸沿いの風景に戻った。
他にも、被災した男性が一人、妻の目の前で「時空の穴」に消えてしまった事件も報告されている。
震災4日目の2011年3月15日、藤原淳子さん(仮名)は、夫の藤原久和さん(仮名)が彼女の見ている前で一瞬だけ開いた「時空の穴」に吸い込まれるのを目撃した。
「時空の穴」は夫を吸い込んだ後すぐに閉じてしまい、その瞬間雷が落ちたような雷鳴がとどろいたという。
この話には後日談があり、東京警視庁の刑事からその後新たな情報が得られた。
1981年3月15日に藤原久和さんと同姓同名を名乗る男が刑事が勤務する所轄署に駆け込んできたという。
男が話したところでは「時空の穴」を通って最初は1960年代に出たが、再び「時空の穴」に吸い込まれてしまい1981年3月15日に出現したそうだ。その日が刑事の初出勤日だったそうで正確な日時を覚えていた。だがその後、その藤原と名乗る男がどうなったかは不明だ。
さらに同じような現象が1986年4月26日、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故が起きた直後にも発生したと報告されている。
KGBの原子科学部に所属する職員が調査した報告書によると、チェルノブイリ住民たちが多くの「時空の穴」現象を体験し、帝政ロシア時代やナポレオン戦争時代の過去の光景を垣間見たり、藤原さんのケースと同じく「時空の穴」に吸い込まれたまま戻らなかった事件も記録されている。
その中でも特に衝撃的なケースとして、第1次大戦中にドイツ軍が使用したツェッペリン型飛行船が1機、突然空中に現れ、チェルノブイリ原発からさほど遠くないプリピャチ市郊外に墜落、爆発したという。燃え残った残骸に乗組員の姿はなかったが、士官食堂には食べかけの料理皿などが散乱し、つい先ほどまで人が乗っていた気配が残っていたそうだ。
「宇宙NEWS LETTERS」の元記事にはKGBの職員の報告も今井教授の報告も「原子力事故による放射線の突発的な大量放出が、その地域の時空に影響を与えて時間の遅れ効果をもたらした」と結論付けている。
はたして放射線の大量放出がどのような仕組みでタイムスリップを誘引する原因になるのだろうか?
気になる点もいくつかある。
東日本大震災の事例が報告されている場所は福島原発周辺ではなく、そこから100km以上離れた仙台市郊外であり、そもそも元記事でも指摘されているとおり、こんな事件が実際に起きていたのならもっとネット上や一部のマスコミでも騒がれたり、2chなどのネット掲示板でも噂になっていそうなはずだが、当時そんな様子はなかった。
さらに今井教授(仮名)は東京のどこの大学(研究機関)か、本当に実在するのか、KBGに原子科学部なる部署があったのかもわからない(T局という科学技術諜報を担当する部署がそれに該当?)。
だがこのサイトの主旨は「それが実際に起こった出来事なら、どのような仕組みでその現象が引き起こされたのか」だ。
引き続き他の事例を紹介しよう。次はもっと身近なケースだ。
(世界各地のタイムトラベルや時間に関する不思議な話を紹介している「時間旅行」というサイトに掲載された記事)
カナダ人男性のジーンさんが2006年秋に体験した話。
深夜1時半頃友人宅から自宅に向かって車を走らせていると、星が瞬く夜空にもかかわらず突然霧が立ち込めてきた。よく霧が出る場所だったのでそれほど気にせず車を走らせていると、丘の頂上まで着くのに異様に時間がかかっているのに気づく。15分ぐらい経ってやっと頂上につくと霧は晴れた。しかしなぜか丘のふもとまで戻ってしまっていた。普段丘のふもとから頂上までは5分ぐらいの距離だという。
さらに日本でも霧がタイムスリップを誘ったような体験をした人がいる。
(不可解な体験、謎な話をまとめたエニグマのまとめサイト「第2883話」から)
子供を連れて夜ドライブに出かけたお父さんが紫色に光る霧をくぐった途端、アスファルトの道が砂利道に変わってしまった。
街灯のない真っ暗な道を走っていくと道幅がどんどんせまくなり、周囲は田んぼやわらぶき屋根の昔の家がぽつりぽつりと並んでいる。特徴的なのは車が通れば必ずできる轍(わだち)が見当たらなかったこと。
そのうち再び光る紫色の霧が現れ、それにつっこむと隣の県を走っていた。
轍のない道がやけにリアル。
最後に有名な話だけど、どうも創作された都市伝説っぽいので簡単に。
(「謎カレンダー」から)
1915年、ノーフォーク連隊341名が山頂で灰色の雲に包まれ消えた話。
さて霧がどのような仕組みでタイムスリップを誘引する原因になるのか?
そのヒントとなるものを、原発の事故の奇妙な時空の歪み現象を掲載した「宇宙NEWS LETTERS」の記事の中に見つけた。
イギリスのベテランUFO研究家のジェニー・ランドルズが紹介したパラレルワールドの往来を可能にする「時間ストーム」である。
次回は「時間ストーム」を中心に「霧」とタイムスリップの関係を考察していきたい。