2021/6/26
東日本大震災を予言したとされる漫画「私が見た未来」の作者「たつき諒先生」を語るツイッターアカウントは偽物でした。
今回の記事は当初、「私が見た未来 完全版」の発売を記念して制作しましたが、その趣旨は、富士山噴火や地震や津波が起こった場合、「われわれは身を守るためにまず何をすべきか?」の防災対策です。
今年3月、富士山火山防災対策協議会から、富士山が噴火したときのハザードマップ改訂版が発表され、その中で、溶岩の噴出量の予測が2倍に引き上げられて噴火規模の拡大が想定されています。
防災のご参考として、ご覧ください。
動画はこちら↓
実際に富士山が噴火して「われわれは身を守るために、まず何をしたらいいか?」を考える。
なお、防災情報は、下記の内閣府など防災ページを参考にした。
2021年3月、静岡、山梨、神奈川の3つの県が参加する「富士山火山防災対策協議会」から、富士山が噴火したときの、ハザードマップの改訂版が発表された。
改定版では、溶岩の噴出量の予測が2倍に引き上げられ、噴火規模の拡大が想定されている。
いままでより被害が大きくなることが予想され、溶岩が、富士急ハイランドや御殿場市まで2時間で到達するという。
さらにその後も溶岩は高速道路や川を伝って、なんと神奈川県の小田原市や相模原市まで、到達する可能性がある。
もう1つ、山梨県が「富士山噴火による溶岩流シミュレーション」の、52パターンの動画を公開している。
【マップ番号 L23】の動画↓
この動画は、噴火から48時間後までの溶岩の流れを、1440倍速にしているが、溶岩流は速度が遅いので状況をよく見極め、落ち着いて避難することが大切だ。
では、噴火が起こったら、われわれはまず何をするべきか?
(1)噴火警戒レベルの確認
テレビやラジオ、ネットなどのニュースで、住んでいる地域の噴火警戒レベルを確認する。
噴火警戒レベルは5段階に別れている。
(2)火山灰対策
住んでいる地域が4の避難準備や5の避難になったら、火山灰から身を守るための対策を考える。火山灰はとても小さいので、空気といっしょに肺の奥まで入ってくる。
マスクを着用し、火山灰を吸い込まないようにする。防塵マスクがベストだが、ないときは普段している不織布などのマスクで代用する。
それから、コンタクトレンズをしている人ははずして、メガネに変える。
火山灰が目に入ると、ごろごろしたり、目のかゆみや痛み、充血が起こったりする。目をこすると、傷がついてしまうこともある。
さらに長袖長ズボンなど、火山灰から皮膚を守る服装に着替える。
火山灰に触れると皮膚が炎症をおこし、腫れたり痛んだり、ひっかき傷からばい菌が入る可能性がある。
なお、自動車の運転はなるべく控える。
火山灰が降ると見通しが悪くなったり、道路が火山灰で滑りやすくなって、ブレーキがききにくくなる。
道路や家の屋根に積もった火山灰の除去をするときは、防塵マスクやゴーグルをする。
火山灰はすべりやすいので、屋根の火山灰を除去するときは、命綱やヘルメットを着用して、2人以上で作業する。
(3)噴石・空振対策
火口から距離が近い場合、「噴石」が飛んでくることがある。
噴石は屋根を突き破るほどの威力があるので、ヘルメットを着用したり、頑丈なコンクリート製の建物、または大きな岩の影に身を隠す。
家の中にいる場合、「空振」にそなえて、火山がある方向の窓から離れる。
※「空振」とは、噴火のときの爆発で、火口から発生する衝撃波。火口から距離が離れていても、気象条件によって思わぬ広範囲に届くことがある。
富士山噴火と時を同じくして、ほかの災害が起こる可能性もある。
実際に、一番最近富士山が噴火した1707年の「宝永噴火」の49日前に、南海トラフを震源とする巨大な「宝永地震」が起こっている。
未来人2062が予言する「神奈川地震注意、Wに備えよ」も、可能性がないとは言い切れない。
それでは地震が起こったとき、どのように身を守ればいいか、場所ごとに考えてみよう。
(1)家の中
家の中にいるとき地震が起きたら、大きな家具や窓ガラスから離れて、机やテーブルの下に避難し、とにかく頭を守る。
コンロの火は、揺れがおさまってから消しにいく。
家から離れるときは、電力が復旧したとき、火災が起こるのを防ぐため、ブレーカーを落としておく。
(2)外出中
街中にいるとき地震が起きたら、看板などが落下してくるかもしれないので、ビルのそばやブロック塀から離れる。
会社にいるときは、コピー機や大きな事務機器から離れて、机の下などに避難する。エレベーターは使わず、階段を利用する。ちょうどエレベーターに乗っていたら、すべての階のボタンを押して、止まった階ですぐに降りる。
地震によって、大きな津波が襲ってくることもある。
津波の場合、遠くより、なるべく高い場所を目指して避難する。
状況によっては、時間をおいて10メートル以上の波が襲ってくることもあるので、ここなら安心と思わず、なるべく、早め早めに高い場所に避難する。
津波のときも、車での避難は極力避ける。
渋滞に巻き込まれて、けっきょく走ったほうが早かったり、車ごと流される危険もある。
避難する方向に川があれば、津波が川をのぼってくることがあるので避ける。
地震の後によく、断水になる場合がある。
地震が起こった後、水道の水が出ている間に、できるだけ確保する。
普段から風呂の残り湯はぜんぶ捨てずに残しておくと、トイレを流したり手を洗うのに使えて便利だ。
以上、とても一度には覚えきれませんが、少しでもみなさんの記憶に残り、万一のときにお役に立てていただければと思います。
なお、お住いの地域によって細かい防災情報は異なるので、それぞれの区市町村の防災ページをご覧ください。