●「NASAエンジニアが見つけた未来人のメモ」(2085年からのメッセージ)

2018/12/14

 

1つだけ光る引き出しイメージ

今回は最近ツイッターで知ったタイムトラベルに関する興味深い事件をご紹介したい。

 

ツイッターと言えば、今年の正月明けにYJという未来人がツイッターに登場した。

※詳しくは「未来人がツイッターに登場!」を参照

 

今までは主に5ちゃんねるなどのネット掲示板に登場していた未来人が、2018年はツイッターやYouTubeへと活動の場を広げた年だった。

※詳しくは「2018上半期に登場した未来人とタイムトラベラー」を参照

 

 

さてその事件は、半年前の2018年6月5日、NASAに勤務するエンジニア石松拓人さんのツイッターで報告された。

 

石松さんが友人の案内で訪れたある大学の図書館で、今は使われていない図書カードの引き出しの1つをたまたま開けたところ、二つに折られたノートの切れ端のような紙切れを見つけた。

 

広げてみると奇妙なメッセージが書かれていた。

 

それがこちらだ。

謎のメッセージが書かれた紙切れ(石松さんのツイッターより) ※引き出しのおもて右下には「EMOS only」と読める文字が走り書きされている
謎のメッセージが書かれた紙切れ(石松さんのツイッターより) ※引き出しのおもて右下には「EMOS only」と読める文字が走り書きされている

 

If you are reading this,it is proof time travel exists.

(もしあなたがをこれ読んでいるなら、タイムトラベルが存在することが証明される)

4/4/2085

(2085年4月4日)

call me 684713*****("684713*****"へ電話してくれ)

 

 

石松さんは大胆にもスマホでこの電話番号へ「あなたはタイムトラベラーですか?」というテキストメッセージを送った。

 

返ってきたメッセージは「I can't confirm or deny that statement(その件について肯定も否定もできない」。

 

おおおおおお!! これは胸アツの展開ということで、石松さんのこの日のツイッターは230,000の「いいね」を獲得し、現在までに90,000件もリツイートされている(うらやましい・・・)。

 

 

さて石松さんはVoicyというインターネットラジオ番組も持っている。

翌日(6月6日)の放送で、この事件について触れていた。

 

 

●「T+013 タイムトラベルは可能なの?」

2018/6/6 石松さんのVoicy番組「地球のみなさんこんにちは」より

 

番組は石松さんとシュールな奥さんとのかけあいが楽しいが、追加情報として、翌朝通勤途中にナンバープレートが「80年代」のデロリアン!!にも遭遇したという。

※デロリアンとは1980年代のSF映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー (字幕版)」に登場するタイムマシンの元になった車。なおアメリカでは車のナンバープレートは追加料金を払えば任意の文字が使える。

 

さらにメモに書かれていたのはアメリカのイリノイ州の電話番号で「肯定も否定もできない」という他にも電話番号の相手とやりとりをしたようだが、残念ながらその内容は番組では明かされなかった。

 

 

 

さて、まるでサスペンス映画のオープニングのように謎めいたこの事件だが、大学を案内してくれた石松さんの友人という証人もいて信憑性が高いので、いつものように「この話が真実ならどんな仕組みで起こったのか?」を考察していこう。

 

 

まず石松さんのツイッターに集まった他の人からの情報も含めて、この事件の不思議な点を整理すると、

  

(1)なぜ石松さんがたまたま訪れた図書館の、たまたま最初に開けた図書カードの引き出しにこのメモが入っていたのか?

→他の引き出しをいくつか空けても、このようなメモは入っていなかったそうだ。

なお石松さんはどこの大学の図書館は明らかにしていないが、ツイッターの情報によると、NASAから車で30分ぐらいの場所にある名門カリフォルニア工科大学の図書館の可能性が高い。

  

(2)メモのメッセージが意味不明。なぜこのメモを石松さんが読むことによって「タイムトラベルが存在する証拠」になるのか?

→例えばメモにまだ起きていない未来の出来事が書かれていて、もしその予言が的中すれば「タイムトラベルは存在する」と主張できるだろうが、2085年4月4日の日付けと電話番号だけでは何の証拠にもならない。

タイムトラベルの証拠にしたければ、それこそ現在には存在しない未来の機械でも入れておいた方が話が早い。

  

(3)石松さんが開けた引き出しの隅に書かれていた「EMOS only」という文字の意味は?

→「EMOS」をネットで検索するとなかなかそれらしい意味がなかったが、「エンハンスメント型MOSトランジスタ」というのを見つけた。しかしトランジスタにはまったく詳しくないので、正直よくわからない。

  

(4)67年も未来のメモなのに、なぜ紙とペンが使われているのか?

→現代でも紙媒体はどんどんデジタルに切り替わっている。67年後はきっと紙が貴重なものになっているはずだが・・・。

  

(5)メモに書かれた電話番号の相手は本当にタイムトラベラーなのか?

→電話番号の相手がいるのはエリアコードからイリノイ州のシカゴ周辺らしい。

しかもテキストメッセージがiMessageなので、電話番号の相手はApple製品のようだ。

まさか、時空を超えて67年後のiPhoneとつながった?

 

 

この中で私(BTTP)の最大の疑問は(2)の「なぜこの紙切れのメッセージがタイムトラベルの証明になるのか?」だ。

 

まず(2)から紐解いてみる。

 

例えばこんなアイデアはどうだろう?

 

このメッセージ自体には特別な意味はなく、重要なのは、このメッセージが書かれたメモを石松さんが2018年に見つけることだったのではないか?

 

石松さんというNASAのエンジニアで信頼が厚く、しかもツイッターで9000人もフォロワーがいて情報発信力のある人物にこのメモを2018年で見つけてもらい、そのエピソードをツイッターで発信してもらうことが真の目的だったのではないか?

 

実際に石松さんのツイッターは23万件のいいねを獲得し、現在までに9万件もリツイートされた。このニュースはインターネット上でずっとデジタルデータとして残る。

 

とすれば、このニュースは2085年でも確認できるはずだ。

 

つまり2085年の未来人は、2018年の現代でタイムトラベルの存在を証明するためにこのメモを仕込んだのではなく、2085年の未来でタイムトラベルが存在することを証明したかったのだ。

 

ここからは完全に想像だが、おそらく2085年の未来人のタイムマシンは人体や紙切れなどの物質をタイムトラベルさせることができない。

なぜなら(2)で説明したように未来人の証拠を残そうと思えば、未来の予言や機械を残しておいたが方が手っ取り早い。

 

そこで彼のタイムマシンはメッセージなどの情報だけしか送ることができないと仮定してみる。

 

2085年の未来人はどんな方法かはわからないが(例えば夢の中でメッセージを伝えるなどして)、あらかじめ現代の誰かに現代の紙とペンを使ってメモを書かせ、あの図書館のカードの引き出しに入れておく。

 

そのときに目印になるように引き出しの隅に(3)の「EMOS only」の文字を書かせる(たぶん「EMOS only」にたいした意味はない)。

 

さらに未来人は石松さんの無意識に働きかけて、石松さんが(1)の大学を訪れたタイミングで図書館に行き「EMOS only」の書かれた引き出しを開けてメッセージを見つけてもらう。

これが(1)、(3)、(4)の種明かしだ。

 

 

未来人のこの計画が成功すれば、2085年でインターネットを検索すると、2018年に「図書館で謎のメッセージが書かれたメモが発見された」という情報を見つけることができるはずだ。

 

そして2085年の未来人は、自分が開発したタイムマシンが正常に機能したと宣言することができる。

 

最後の(5)だが、メモに書かれた電話番号の人物はたぶんシカゴ周辺に住む現代人だ。彼も未来人からメッセージを送られており、「あなたはタイムトラベラーか?」という電話やメッセージを受け取ったら「そうかもしれない」と返すように無意識にコントロールされたのだ。

または未来人によってそう返事をするようにプログラムされたAIかもしれない。

 

 

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