●「エレベーターで異世界に行く方法」(時空のおっさんも登場!)

2018/4/20

 

エレベーターイメージ

 先日久しぶりに「時空のおっさん」関連の記事が不思議.netに掲載された。 

 

●【異世界?】子供の頃の意味わかんない体験を聞いてくれ【時空のおっさん?】

2018/4/16 不思議.netより

 

子供のときにおじいさんの家の近所の公園で遊んでいたら誰もいない世界に迷い込んでしまい、作業着を来た「時空のおっさん」に出会って無事元の世界に帰ってきた話が掲載されていた。

「時空のおっさん」を知らない方は、こちらのまとめwikiをご覧ください。

 

 

今回ご紹介するのは、ショッピングモールのベンチでうたた寝していた女性が異世界に迷い込んでしまい、その世界で2ヶ月間過ごした後、時空のおっさんが教えてくれた「エレベーターで異世界に行く方法」で元いた場所(に近い世界)へ返してもらった話だ。

 

興味深いのはネット上で一種の都市伝説として語られている「エレベーターで異世界に行く方法」10階以上のエレベーターが必要なのに対し、今回の話は9階以下のエレベーターでもOKなこと。

 

●10階以上あるエレベーターで異世界に行く方法(NAVERまとめ)

 

私のような地方の田舎に住んでいる人は10階建てのビルを探すのにも苦労するだろう。

 

今回の話ではなんと3階しかないショッピングモールのエレベーターが使われている。

 

「9階以下のエレベーターで異世界に行く方法」は文末に詳しく解説しているので、ちょっと長いが最後までご覧ください。

  

それではまず、先月(2018年3月)の5chに投稿された話を紹介しよう。

 

 

●不可解な体験、謎な話~enigma~ Part105より(620レスから)

 

投稿者は未婚のお姉さん。以下主人公の(主)と略。

 

2013年5月のゴールデンウィークに母親とショッピングモールで買い物をしていた(主)は、ベンチでうたた寝してしまい、目が覚めたら周囲に誰もいなくなっていた。

 

吹き抜けの天井が真っ赤な夕焼けに染まっており、いっしょに来ていた母親を探してモール内をさまよっていると、5月なのに暖かそうなジャンパーを着た小学校低学年の女の子を見つけた。

迷子になってしまったらしい女の子を連れてモール内を歩いていると、今度はスーツを着た女性に出会う。

 

スーツの女性は「なんで2人いるの?」と謎の言葉を発して携帯で誰かと電話していたが、「防災避難訓練中で家族の方が探している」と(主)たちに説明し、後をついて来るように促した。

 

1Fのレストラン街を通り食料品売り場までやってくると、防火シャッターが降りていた。シャッターの端にドアがあり、スーツの女性に促されて(主)と女の子がその中に入ると、さっきまで誰もいなかったショッピングモールが嘘のように人であふれかえっており、振り返ると防火シャッターもなくなっていた。

 

女の子をインフォメーションセンターに連れていった(主)は女の子が3日間も行方不明になっていたことを知る。

 

連絡を受けて飛んできた女の子の母親に誘拐犯扱いされたが、防犯カメラの映像や女の子の証言から無事疑いは晴れる。(主)は知らなかったがその女の子は売れっ子の子役で、前にも誘拐されかけたことがあるという。

 

母親とも再会できて自宅に戻った(主)はテレビのひな祭りのニュースを見て驚く。

5月のゴールデンウィークだったはずなのに3月3日の2ヶ月前に戻っていた。

 

テレビのCMにモールで出会った女の子が出演しているのを見た(主)は、そのCMには他の女優が出演していたのを思い出し、他にも身の回りで変わったところはないか調べた。

 

以前と変わっていたのは次の5つ。

 

●いじわるな母親につきっきりで介護していた親友が、有名な小説家の養女になり、女流棋士になっていて、小説家と結婚していたこと。

 

●(主)が険悪だった同僚と良きライバルになっていたこと。

 

●(主)が有名な探偵と知り合いになっていたこと。

 

●(主)に彼氏ができていたこと。

 

●本棚にあった小説で、10年以上新作が出ていなかったシリーズに最新刊が発行されていたこと。

  

一番変わっていたのは親友で、wikiにも女流棋士としてページが作られており、金で娘を売ったとして実家が非難を浴びたり熱狂的なファンに親友が刺傷された事件が掲載されていた。

 

そして2ヶ月が過ぎ、(主)は再び5月のゴールデンウィークに母親とショッピングモールにやってきた。

 

(主)は戻るきっかけとなったあの日と同じように行動すれば元の世界に戻れるのではないかと思い、同じように過ごしていたが、あの日には出会わなかった男の子とぶつかってしまう。

 

ぶつかったショックなのか泣き出してしまった男の子を(主)はあやしていたが、男の子が泣いたのは(主)のせいではなく、いっしょに来ていた友達3人とはぐれてしまったからだと知る。

 

男の子は友達たちと「エレベーターで異世界に行く方法」を試して遊んでいたそうだ。

 

(主)もその方法をネットで知ってはいたが、確か「10階以上のエレベーターでなければできないのでは?」と尋ねると、友達の兄がある法則を見つけたそうで、その法則を使えばこのモールのような3階しかないエレベーターでもできるという。

 

はぐれた友達を探すためにインフォメーションセンターへ向かった(主)と男の子は、途中で作業着を着たおじさんに出会い、「どうやってここに来たんだ?」と質問される。

 

おじさんは「ここしばらくつながりやすくなっていた」と語り、自分は男の子を連れて行くので、(主)はエレベーターに乗って「異世界に行く方法」の「行き」と「帰り」の操作をしろと告げる。

 

いぶかしく思った(主)も「男の子の友達といっしょに元の世界に返してやる」というおじさんの言葉を信じ、エレベーターに乗り込んだ。

 

他の客が乗ってきたらこの方法は失敗してしまうが、「邪魔が入らないようにする」というおじさんの言葉通り、ゴールデンウィークで混雑しているはずなのに、途中でエレベーターに他の客が乗ってくることはなかった。ただし乗り込む直前おじさんに「同じ所は無理かも知れん」と告げられた。

 

(主)は1階から3階まで何度も行ったり来たりしながらおじさんに教えられた「行き」の操作を実行した。

最後にエレベーターが3階に止まり扉が開いたが、外の様子を眺めても男の子の友達はおろか、ゴールデンウィークでにぎわっているはずのショッピングモールなのに誰もいなかった。

 

10分ぐらい「開」ボタンを押し続けて待っていたが誰も来ず、「開」ボタンを離して扉が閉まりかけた瞬間、姿は見えないが誰かがあわてて乗り込んだようにエレベーターがガタガタと揺れた。

 

おじさんに教えられた「行き」と逆の「帰り」の操作をしてエレベーターが1階につき扉が開くと、さっきの男の子が外に一人で立っていた。

 

そして(主)だけだったはずなのに自分の脇をすり抜けて、男の子と同年代の子供たちが3人エレベーターの中から外へ飛び出した。

 

子供たちはエレベーターの中の(主)を指差して「やばいヤツが出た!」とさっきの男の子に告げた。「普通のお姉さんだけど・・・」と男の子が返し、再び友達たちが(主)を見ると驚いていた。友達たちには(主)が真っ黒な人影に見えていたらしい。

 

友達たちの話では「エレベーターで異世界に行く方法」を試して扉が開くと、ショッピングモールが誰もいない世界になっていた。しばらくして再び自分たちの乗ってきたエレベーターの扉が開いて中から黒い影があたりの様子を探っているように見えた。

 

恐ろしくてしばらくその場から動けなかったが、黒い影は自分たちに危害を与える様子はなく、再びエレベーターの扉が閉まりかけたのであわてて中に飛び込んだそうだ。

 

男の子たちと別れた(主)はその後母と再会して家に帰った。

 

それから再び変わったことはないかと自分の身の回りをしらべて、1つだけ見つかった。

 

介護をしていた親友の母が1ヶ月前に亡くなっており、親友は右目を失明していた。しかも母の死に親友がかかわっているとの疑いがかけられ、(主)のおかげで無実が証明されたという。

 

 

この話は、エレベーターで出会った男の子(当時から5年が経ち少年になっていた)に先日再会したとき突然思い出し、5chに書き込んだという。

 

記憶に残るはずのエピソードなのに、不思議なことに(主)は男の子と再会するまですっかり忘れていた。

作業着のおじさんの顔もスーツの女性の顔も今ではまったく思い出せないそうだ。

 

 

 

【考察】

このサイトはタイムトラベルや異世界に迷いこんだ話がもし本当なら、どんな理論や原因で起こったのかを考察している。

 

アインシュタンはエレベーターに乗っているときに重力と加速度は同じものかもというアイデアを思いつき一般相対性理論を考えた。

●アインシュタイン・エレベーター(東大大学院理学系研究科HP)

 

だが、残念なことに今回の「エレベーターで異世界に行く方法」は、現在知られている物理の理論や現象で説明することは難しい。

エレベーターで上下を繰り返したらからといって時空の扉が開かれるわけがない。

 

1つの可能性は投稿者の女性がショッピング・モールのベンチでうたた寝しているときに見た「夢」だった可能性だ。

でもいっしょに体験した男の子もいるので簡単に夢だとは片付けられない。

 

もう1つの仮説はとっぴなアイデアだが、「ドッペルゲンガーの謎(3)」などこのサイトでも紹介している「この世界が何者かによってつくられたシミュレーション」の可能性だ。

 

「シミュレーション仮説」が正しければ、「エレベーターで異世界に行く方法」はデバッグモードに入るための操作だ。

 

デバッグモード(ニコニコ大百科)とはプログラムが正常に動いているかテストするための開発者向け機能のこと。

 

テレビゲームで↑↑↓↓←→←→ABスタートなどと裏技コマンドを押して無敵モードでゲームをプレイした人はわかるだろう。

「エレベーターで異世界に行く方法」はこの世界に何か不具合が起きたとき、それを修正するための裏技なのかもしれない。

 

 

 

それでは最後に「9階以下のエレベーターで異世界に行く方法」をご紹介しよう。

 

 

※「前提条件」

●途中で挑戦者以外の邪魔が入らないこと

挑戦する人数は複数でもよい。ただし途中で挑戦者以外の他人が乗ってこないこと。

「行き」の操作をして扉が開いたら、元の世界に帰るためには来たときと同じエレベーターに乗る必要があるので、「開」ボタンを押し続けてその扉を開放しておく仲間がいるとより安全。いない場合はドアに障害物を置いて閉まるのを防ぐ。

 

●エレベーターの階数ボタンがキャンセルできること

階数ボタンのキャンセルの方法はエレベーターのメーカーごとに異なるので下記を参照。

エレベーターの行先階ボタンをキャンセルする方法は? メーカー5社に聞いてきた(ITmedia)

私が試したエレベーターは東芝だったので階数ボタンを2回押すとキャンセルできた。

 

●病院のエレベーターでないこと。

病院はアウトらしい。理由は明示されていない。

 

 

 

※【行き】の操作

 (1)エレベーターに乗って、「最上階(例:3F)ボタン」を押し、素早く「閉」ボタンを押しっぱなしにして扉が閉まる直前、「開」ボタンを押して開いたら、再び「閉」ボタンを押す。

 

(2)「最上階ボタン(例:3F)」を押してキャンセルし、「開」ボタンを押す。

 

(3)エレベーターに乗ったまま、3F→1F→2F→1F→3F→2F→1F→2F→3F→2F→1F→3Fと移動する。

扉の開閉は自動にまかせる。この途中で誰かが乗ってきたら失敗。

 

(4)3Fに着いたら降りないで「1F」ボタンを押してキャンセル、次に「2F」ボタンを押してキャンセルし、次に普通に「1F」「2F」の順にボタンを押して移動。

 

(5)2Fに着いたら「案内人」が乗ってくる。女性の場合が多いらしいが話しかけてはいけない。

「案内人」が乗ったら「1F」ボタンを押してキャンセル、次に普通に「1F」ボタンを押す。

 

(6)エレベーターは1Fに降りるが扉が開かず、そのまま3Fに上がっていく。

このとき別の階のボタンを押すと棄権できる。

 

(7)最上階(例:3F)が開けば「異世界」へようこそ。

 

 

 

※階数ボタンの順番

(3)の移動順は10階以上のエレベーターでは「4F→2F→6F→2F→10F」。

 ●10階以上あるエレベーターで異世界に行く方法(NAVERまとめ)

 投稿者によるとこれには法則があり、操作するボタンの階数の合計が「24」になればいいそうだ。

 

例えば5階建てのビルのエレベーターの場合は、最上階が「5F」なので「5F→1F→2F→1F→3F→1F→3F→2F→1F→5F」合計24になる。

 

 

 

※【帰り】の操作

「行き」の逆順で操作する。

(1)エレベーターに乗って、「最下階(例:1F)ボタン」を押し、素早く「閉」ボタンを押しっぱなしにして扉が閉まる直前、「開」ボタンを押し開いたら、再び「閉」ボタンを押す。

 

(2)「最下階ボタン(例:1F)」を押してキャンセルし、「開」ボタンを押す。

 

(3)エレベーターに乗ったまま、3F→1F→2F→3F→2F→1F→2F→3F→1F→2F→1F→3Fと移動する。

扉の開閉は自動にまかせる。この途中で誰かが乗ってくることはない。

 

(4)3Fに着いたら降りないで「1F」ボタンを押してキャンセル、次に「2F」ボタンを押してキャンセルし、次に普通に「1F」「2F」の順にボタンを押して移動。

 

(5)2Fに着いたら「案内人」が乗ってくる。話しかけてはいけない。

「案内人」が乗ったら「3F」ボタンを押してキャンセル、次に普通に「3F」ボタンを押す。

 

(6)エレベーターは3Fに上がるが扉が開かず、そのまま1Fに降りていく。

このとき別の階のボタンを押すと・・・?

 

(7)最下階(例:1F)が開けば「元の世界」へお帰りなさい。

 

帰りの場合の法則も操作する(3)の階数ボタンの合計を「24」にする。

5階建てのビルのエレベーターの場合は「5F→1F→2F→3F→1F→3F→1F→2F→1F→5F」合計24になる。

 

 

 

実際にやってみるとわかるが、なかなか複雑で難しい。投稿者はこんな細かい手順をよく覚えていたと感心する。

 

私は怖がりなので「行き」の操作を1度しか試していないが、運よく?「案内人」が乗ってくることはなかった。

 

「エレベーターで異世界に行く方法」にチャレンジする場合は自己責任で;