2019/10/4
10/5・10/6・10/9・10/10・11/14追記
ひさしぶりに5chからの不思議な話を。
の207のレス。昨晩10月3日深夜の書き込み。
3年前に亡くなったはずの母親が去年突然家にいて、そのまま日常生活を送っているそう。
投稿者は実家を出てアパートで一人暮らし。
実家には父と弟、認知症の祖母、そして母の4人で住んでいる。
母親はもともと病気を患っていたが3年前、病院に入院して2週間意識不明の後、他界。その後葬儀をすませ、仏壇に位牌を置き、墓石に名前を刻んでいた。
しかし去年のある日、父親が外出先から戻るとリビングに母がいて、祖母と普通に話していた。
「おお、おかえり。ごはんあるよ」と声をかけられたそう。
父親から話を聞いた投稿者も最初は信じなれなかったが、実家に帰ってみると母がいて、何事も無かったようにテレビを見ながら笑っていた・・・。
このサイトでも、昔からの友人がいなくなったり、家族が別人に入れ替わっていたり、別の人生の記憶があるというような「過去が変わった話」を紹介しているが、今回の話で特に興味深いのは「一度死んだ母親が生き返って普通に生活している」という現実とは異なる記憶を、投稿者だけでなく、少なくとも父親と弟の3人が共有していることだ。
いつものように「この話が真実ならば、どんな原因で起こったのか?」を考察していきたい。
この現象を説明するものとしてまず思いついたのは、「集団的な記憶違い」、いわゆる「マンデラ効果(マンデラエフェクト)」だ。
マンデラ効果の「マンデラ」とは南アフリカ共和国のアパルトヘイト撤廃に尽力したネルソン・マンデラ氏に由来する。
2013年に彼が95歳で亡くなった際、テレビのニュースを見ていた多くの人々が、投獄中の1980年代にすでに亡くなっていたはずだと主張した。
この「誤った記憶をたくさんの人が共有している」という不思議な現象を、超常現象研究のフィオナ・ブルーム氏が「マンデラ効果(マンデラエフェクト)」と名づけた。
※マンデラ効果について詳しくは下記の記事を参照。
●「パラレルワールドはあります!(1)」(異世界もマンデラエフェクトも説明可能?)
●「マンデラエフェクトの原因とは?」(勘違い?orタイムマシンの影響?)
●「最新のマンデラエフェクトはコンダラエフェクト?」(原因はミーム?)
さて今回の「3年前に死んだはずの母親が、昨年突然家にいて普通にくらしている」という投稿に話を戻そう。
投稿者によると、去年母親が生き返って以降は、仏壇の位牌も、墓石に刻まれた名前も、除籍にした戸籍も、母の死に関するいっさいの形跡が消えてしまった。
相変わらず病院に通院しているが、母の死に立ち会ったはずの看護師とも普通に会話しているし、葬儀に参列したはずの親戚や近所の人、母の友人たちも普通に母と接している。
唯一の物証として、母親の車を彼女の死後に父親名義に変更したが、それが父親名義のまま。
これに関しては母親も「いつの間にか名義が変わっていた」と疑問を抱いていた。
また投稿者の友人には「お前の母さんって死んだんじゃなかったの?」と言われたそう。
以上、投稿者の主観では、
【母親の死の記憶が消えている】
→親戚や母の友人、病院や葬儀関係など直接母親の死を知っていた人。
【母親の死の記憶が残っている】
→父親、弟、投稿者の友人(直接母親に会ったことがなく、投稿者を介して死を知った人)
【不明】
→認知症の祖母
と区別できる。
マンデラ効果だけで原因を説明しようとすると、一番関係性の濃い家族(投稿者・父・弟の3人/祖母は不明)だけが母が3年前に亡くなっていたという誤った記憶を共有しており、それ以外の周囲の人は記憶違いを起こしていない。
その理由がわからない。
投稿者の友人が現実とは違う記憶を持ったままだったり、自動車名義が変更後の父になったままなのも不可解だ。
※友人は投稿者に誤った情報を伝えられてそれを覚えていたとか、自動車もこっそり父親が売却や乗換えを考えて名義を変えたのだとか強引に理由はつけられそうだが・・・。
(母親が死んだ世界の)パラレルワールドの投稿者の家族の影響が、(母親が生きている)この世界の家族3人だけに干渉したのだというSF的なアイデアも思いついたが、ではなぜ投稿者の家族にだけその影響が現れたのか理由が説明できない。
いずれにしても今ある情報だけではこれ以上満足いく考察はできそうにない。
幸いにも今回の話は現在進行形で、投稿者は今週末実家に帰り、母親にそれとなく3年前からの出来事の確認をしてみるそうなので、新情報を期待して待ちたい。
【10/5追記】
投稿者の書き込みで、新しい情報が入った。
※5chの元スレッドで投稿者は「母の人」という名前を付けているが、「母の人」氏だとわかりにくいのでこのまま「投稿者」で表記。
※今回の考察に関係ありそうな情報のみを追記。
●投稿者の母が生き返った時期は昨年の秋ごろ(稲刈りの時期)。
「ばあちゃんのデイサービスやら契約して落ち着いた後に母さんが帰ってきた」とのことで、「どうやって施設を見つけたか?」や「ケアマネージャーさんの印象」などのそれ以前の話をさりげなく本人(母親)に聞いてみるそう。
●母親は「代理ミュンヒハウゼン症候群」を患っていた。
そのせいで投稿者と弟は幼いころに母親から、滑り台から落とされたり、熱いアイロンを押し付けられたり、不要な薬を飲まされたりなどの虐待を受けた。
※「代理ミュンヒハウゼン症候群」(wiki)とは、子どもをわざと傷つけたり故意に病気にして、熱心に看護するふりをして周囲の注目を集めようとする精神疾患。本人も周囲の関心や同情を引くために病気を装ったり、自らの体を傷付けたりする「ミュンヒハウゼン症候群」を患っていることが多い。
また母親はヒステリックな性格で、気に入らないことあると泣き叫んで家の中をぐちゃぐちゃにしていた。
→このことが原因で投稿者は死んだ母親が戻ってきてもうれしくないという。
●母親は現在週2回透析に通っている(腎不全を患っている)。
最近体調が悪そうで、最後に倒れる前と同じような症状(食事中にうとうとしている)が出ている。
以上から今回の現象のマンデラ効果以外の可能性を考えてみると、
【追加考察】
幼いころに母親から受けた虐待の影響で、投稿者は(あるいは弟も)、母親が3年前に精神病院に入院したのを「亡くなった」と思い込んでいた。
昨年の秋に退院して実家に帰ってきたとき、「生き返った」と認識した。
※父親は息子たちを気遣い、話を合わせていた。
という仮設も考えられる。
5chのレスで指摘された意見で、投稿者本人もその可能性を否定していない。
その後、単独スレが立った。
【10/6追記】
単独スレからの追加情報。
●投稿者は就職をきっかけに23歳から実家を出て一人暮らしをはじめた。
それから7年が経過している(現在おそらく30歳)。
●母親は一人っ子で姉妹はいない。
「母は実は双子で、存在の知られていなかったもう1人が死後に入れ替わったのでは?」という意見もあったが違う模様。
●3年前に母が亡くなったときの様子。
難病が重なり20年近く闘病生活を送っていたが、自宅で倒れて意識不明の状態で救急車で運ばれ、入院から2か月後に低酸素脳症で死亡。
病院から容体の急変を知らせる電話が父の携帯にあり、父はすぐに投稿者・弟・祖母(まだ認知症の程度は軽かった)に連絡。
父→祖母→弟→投稿者の順に病院に到着したが、すでに母は息を引き取っており、誰も最後に立ち会うことはできなかった。
主治医から死亡診断書を受け取り、葬儀屋に連絡して遺体は葬祭センターへ運ばれた。
3日後に葬式をあげ火葬後、遺骨を自宅の仮仏壇に安置した。
その後、役所にて戸籍の除籍手続きを行った。
しかし現在は、病院・葬儀屋・戸籍などすべてから母の死の痕跡が消えている。
【追加考察】
母が亡くなときの詳細な様子がわかった。
「母の死自体が投稿者(や家族)の妄想だったのでは?」という上の仮設もかすんでしまうほど、具体的な内容だ。
これを読むと、やはり3年前に母は一度死んでいる(もしくは投稿者の家族は母の死を一度経験している)としか思えない・・・。
やはりマンデラ効果の影響で「母の死」という過去が変わったのか?
【10/9追記】
単独スレからの追加情報。
●投稿者の家族についての新たな情報が判明
母 60歳(3年前に亡くなったときは57歳)
代理ミュンヒハウゼン症候群の他、自身もミュンヒハウゼン症候群、クローン病(wiki)、慢性腎不全、シェーグレン症候群(wiki)、バセドウ病(wiki)など数々の病を患っている。
投稿者 30歳・社会人・家族から離れてアパートで暮らしている
父 52歳(投稿者とは血縁関係がない義父だった。詳細は下記参照)
弟 21歳・大学生・同居
母方の祖母 86歳・認知症・同居
母方の祖父 死亡
※父方の祖父母とは父が縁を切っているので詳細不明
母は現在の父と出会う前に他の男性と結婚し、男の子を身ごもった。それが投稿者。
投稿者が5歳のときに母は父と出会い、既婚者であることや子供(投稿者)がいることを隠して不倫。
数年後、父の子を妊娠するが、「病気が子供に遺伝すると困る」からと堕胎。父はその責任をとって母との結婚を約束し、母は実家に当時8歳の投稿者を残して同棲をはじめる。
その後父との間に子供(弟)を授かり、当時病気も落ち着いていたので母の意向を優先して弟を出産、その後入籍。
母が実家に父・弟を連れて挨拶に帰ってくる。投稿者に新しい父を紹介。
祖父母は激怒して母を勘当、投稿者は実家に残る。
翌年母の病気が悪化し倒れたことをきっかけに、父・母・弟は実家に戻り、祖父母と投稿者の6人生活がはじまる。
弟は投稿者になついていたが、母から弟への代理ミュンヒハウゼン症候を起因とする虐待がはじまり、投稿者は弟をかばう。
その後祖父が亡くなり、祖母に軽い認知症がはじまり、3年前の母の死をきっかけに祖母の認知症が悪化した。
●車の名義・保険金など
母の死をきっかけに車の名義を父親に変更したが、名義変更の理由を「死亡」にすると書類上面倒なので、その他の理由にして変えたよう。
→母が生き返った後も車の名義だけ父のままなのは、「母の死」を理由としてないからともとれる。
母の死後、父の口座に振り込まれたはずの母の生命保険(200万円)、葬祭センターの積立金などの履歴が、母復活後いっさい残っておらず、逆に打ち切られたはずの障害年金を今も受け取っている。
明日(10/10)、投稿者は弟といっしょに精神病院に行く予定。父は仕事の都合で行けない。
今回の情報で投稿者の家族の複雑な事情がわかったが、やはり鍵になるのは「母の死」。
「母の死」に関する事実だけがきれいに「なかったこと」になっている。
【10/10追記】
単独スレからの追加情報。
投稿者は本日弟といっしょに精神科を受診した。結果、医師から二人とも解離性遁走(とん走)と告げられた。
投稿者たちは勝手に母親が死んだ記憶を作って逃避していたという。
※「解離性遁走」とは解離性障害(wiki)の中で、解離性健忘の一種とされる。
解離性障害とは虐待などの強いストレスが原因で、辛い体験から自分自身を切り離し、自分が自分であるという感覚が失われる精神障害の総称。
解離性健忘はトラウマやストレスによって記憶喪失(健忘)になり、自分にとって重要な情報が思い出せなくなる。
解離性遁走(フーグとも呼ばれる)は過去の記憶の一部またはすべてを失い、家族や仕事を残してそれまでの生活からまったく切り離された場所に逃避してしまう。まったく別の場所で別人としてくらすこともある。
解離性遁走の特徴として、逃避している間、本人の外見や行動はいたって正常に見える。逃避が終わると本人はなぜそこにいるのか?、自分が何をしていたのかを思い出すことができないこともある。
投稿者は休みを利用して弟と二人で小旅行に行くそう。
もうスレには現れないかもしれない・・・。
【追加考察】
医師の診断は解離性遁走だが、この症状の特徴である「いたって正常に見える」ところは合っているものの、3年前に母が死んだときから昨年復活、それから現在までの詳しい状況が語られており、途中で記憶が飛んでいるようには見えない。
例え兄弟がともに「母の死」という偽の記憶を作り出していたとしても、父まで同じように偽の記憶を作り出すだろうか? 三人同時に同じ精神障害を患った? それとも父は兄弟に気を遣って話を合わせていたのか?
自分が死んだものと勘違いされていた母親は(彼女も精神障害を患っているが)、この3年間どんな気持ちで過ごしていたのだろうか?
そもそも精神科の医師が「集団的な記憶違い、マンデラエフェクトですね」などと告げるはずはなく、症状から一番近い精神障害で診断したと推測される。
これ以上話は進展しないかもしれないが、どうにもスッキリしない結末だ。
※新しい情報や発見があれば、記事を追記します。
【11/14追記】
単独スレからの追加情報。
なんと約1ヶ月ぶりに投稿者が再登場。
精神科を受診し弟とともに「解離性遁走」と診断され、静養のために旅行に行ったその後、どうなったか?
なんと、「再び母親が亡くなった」という。
しかも亡くなった状況は前回(3年前)と全く同じで、葬儀も何もかもデジャヴを見ているようだった。
その他の追加情報として、
・祖母は認知症が悪化して施設入った。
・父は(父方の)実家に戻り、弟は大学を出るまで投稿者のアパートで暮らす。
・母・父・祖母・弟の住んでいた家は売却予定。
そして一番衝撃なのは、父も弟も投稿者と同じ意見=「投稿者・父・弟の3人が、再び母親(妻)の死を繰り返し体験している」と感じていることだ。
にわかに信じたい・・・が、いつも通り真実だとしてその原因を考察してみる。
【追加考察】
今回の母親が亡くなった状況が本当に細かい部分まで3年前と同じなのか投稿者に聞かないとわからないが、もしそうならば、
●可能性1
投稿者・父・弟3人の意識だけが、母が亡くなった未来から、母が生きていた過去にタイムリープした。
→だが、それなら3人とも過去の世界に戻ってしまったと気づくはずだが、そのような描写はないので、この可能性は否定される。
●可能性2
投稿者・父・弟の3人がそろって、母が亡くなる未来を垣間見た。
→葬儀のシーンだけを予知夢で見たのならその可能性もあるが、復活してから先月までの記憶がずっとあるようなのでこれも違う。
●可能性3
投稿者・父・弟の3人がそろって去年のある日、母が3年前に亡くなった世界から、母が生きているパラレルワールド(並行世界)へ移動した。
→つじつまがあうが、まさにSFの世界だ。
●可能性4
投稿者・父・弟の3人がそろって解離性遁走を発症し、3年前に母親が死んだという偽の記憶を保持していたが、去年のある日突然記憶が蘇り、母が生きている現実の世界へ戻った。
→これが一番現実的だが「3人そろって解離性遁走」を発症、「3人そろって記憶が戻る」というのが不可解だ。
※医師は投稿者・弟ともに同じ診断をしているので、3人目の父が同じ症状でも否定はできないが・・・。
※新しい情報や発見があれば、記事を追記します。