●「ヴォイニッチ手稿と時空のおっさん」(謎の文字を消してわかった真実)

2021/11/6

 

時空のおっさんとヴォイニッチ手稿イメージ

 

今回は、ヴォイニッチ手稿時空のおっさんとの関係について考察する。

 

「ヴォイニッチ手稿」とは、15世紀から16世紀ごろに書かれたとされる古文書で、最大の特徴は、未解読の文字と、この世界には存在しない植物や、謎の裸の女性たちの絵が、240ページにわたって書かれていることだ。

ヴォイニッチ手稿(イェール大学より)
ヴォイニッチ手稿(イェール大学より)

誰が書いたのかはまだわかっていないが、1912年に古書収集家のウィルフリッド・ヴォイニッチによってイタリアで発見されたから、そう名づけられた。

 

現在はアメリカの名門、イェール大学の図書館に所蔵され、インターネット上でも見ることができる。

 

この本は、発見されてから100年以上、いろいろな学者がその解読にチャレンジしたけれど、誰も解読に成功していない謎の本だ。

 

以前、「時空のおっさん」に関する情報を調べていたとき、ネット掲示板でヴォイニッチ手稿との関連を見つけたという話を読んで、とてもワクワクしたのを思い出した。

 

まず、ヴォイニッチ手稿と時空のおっさんがつながった3つのエピソードを紹介する。

 

ちなみに「時空のおっさん」とは、異世界に迷い込んだ人の前に現れて、元の世界に戻してくれる作業服の謎のおじさんだ。2000年代ごろから、ネット掲示板の都市伝説として盛り上がった。

時空のおっさんイメージ 
時空のおっさんイメージ 

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昼下がりにSFな体験した

最初の話は、2012年5月28日、当時の2ちゃんねるに投稿された「昼下がりにSFな体験した」という話だ。

 

投稿者はある日曜の午後1時ごろ、姉宛の荷物がAmazonから届き、玄関を開けて受け取った。

その瞬間、目の前の色が減ったような感じになり、受け取ったはずの段ボールが無くなっていて、空や街の景色がオレンジ色や赤色っぽく見えた

 

さっきまでいたはずのおばあさんや甥っ子の姿がなく、時計を確認すると日付が88で、時刻は38時33分。

 

誰かに連絡しようとケータイを見ると、画面には「NOT BONSTE」というわけのわからない表示が・・・。

 

そのとき、ちょうどケータイが鳴って、出ると男性の声で、「あー、ようやく出ましたねー。遠くと会話する際に、こういった物を利用しませんので、あなたと会話が出来てよかったです」と一方的に話された。

 

相手の名前をたずねても無視され「今から、えーっと、あ、男性が1人そちらに向かいます。それまでそちらでお待ちいただけますか?」と言われた。

 

家の場所がどうしてわかるのかとたずねると、「それは大丈夫。すぐに向かうのでお待ちください」と言って電話は切れた。

 

すると背後から「オイッ!」という声がして、玄関の方へ振り向くとドアが半分開いて、作業服を着た30代ぐらいのシュっとしたおじさんが立っていた。

 

おじさんはすごい形相で、土足のまま家にあがってきて、文句を言おうとしたが、おじさんの履いていた靴がとても奇妙で、言いそびれてしまった。

 

おじさんは投稿者の目の前まで近づき「今からあなたを元いた場所に帰します。でももし元いた場所じゃなくても、あなたはそこから移動できる手段はありません。最善を尽くします・・・」と、いかにも自分には責任がないように事務的に説明した。

 

一通り説明が終わると、おじさんは電話の子機のような機械を取り出して操作した。するとインターホンが鳴り、外に出てみると元の世界に戻っていた。

 

ただその日は日曜日だったはずが、いつの間にか月曜日になっていた。

 

おじさんが取り出した子機のアンテナ部分には、手のひらより小さいぐらいの風車がついていて、その真ん中に人間の顔があり、まわりの風車に小さな星のマークがちりばめられていた。

顔風車イメージ
顔風車イメージ

そのときはスレッドのほかの参加者も、それが何なのかわからなかった。

それから1カ月ほど後、同じような体験をしたという話が投稿された。

変なおっさんに拉致されてた

2つ目は「変なおっさんに拉致されてた」という2012年6月23日の投稿。

 

投稿者が仕事から帰って6時ごろ、アパートの部屋でコンビニの弁当を食べながらパソコンをしているとチャイムが鳴った。

 

出てみると、誰もいない。部屋に戻って窓の外を見ると、空がいつもよりとても赤くなっていた。珍しい空だったので、ケータイで撮影しようとしたが、ケータイが見つからず、またチャイムが鳴った。

 

再び出ると、今度は30代ぐらいのスーツの男が立っていた。

男は投稿者をにらみながら、ケータイを取り出し、英語で何かしゃべっている。

 

怪しかったのでドアを閉めようとしたら、ドアに足をはさまれて、「なんです!」と怒ったら、「ちょっとこっちに、外にでてきてもらえますか?」と言われた。

 

外に出てみると、空が異常なくらい赤くなっている

 

スーツの男は、詳しくは説明できないが一緒に来てもらえないかと頼んできて、自分の名前を名乗った。

 

苗字が偶然投稿者と同じで、しかも投稿者の苗字はとても珍しく、家族や親戚以外で同じ苗字に出会うのははじめてだったので興奮した。

 

それから白いハイエースが1台アパートの前に止まり、運転席から40代後半の、あごヒゲを生やしたジローラモ似のおじさんが降りてきて、投稿者は裸足のまま、2人に車の中へ押し込まれた

 

車の中で目隠しはされなかったが、日本語か何かわからない言葉でスーツの男に話しかけられ外を見ると、駅があるはずの場所に違う建物が建ってた。

 

投稿者が不思議がっていると、スーツの男が今度ははっきりとした声で「ここには、あそこに駅ないですよ」と言った。

 

投稿者は、日本語が話せるのかとたずねたが、運転していたジローラモがいきなり急ブレーキを踏み、スーツの男は何語かわからない言葉でジローラモにしかられていた。

 

投稿者は「日本語で話してほしい」とか、「これは立派な犯罪だ」と言いったが、二人はクスっと笑い、スーツの男が「拉致と言えば拉致ですね。今置かれてる状況をもう少し理解しようとしてください」と言った。

 

アパートから15分ほど走ったあと、車は川の上の橋の途中で停まった

 

投稿者は車から降ろされ、とても15分ほどでたどり着けるような景色ではなかったので、「ああ、夢か」とつぶやいたら、スーツの男に「夢じゃないけど、まあ夢だと思ってそこから飛び降りてもらえます?」と言われた。

 

10メートル以上の高さだったので「夢でも嫌だ」と投稿者は拒否したが、「いやいや、夢ですから大丈夫、ほらっ!」と2人に抱えられて、橋の下に突き落とされた。

 

そして気がつくと、部屋のパソコンの前に座っていた。

 

夢かと思ったが、弁当は拉致されるまで食べていた量が残っていて、ただ、時刻は朝の9時になっていた

足の裏も汚れていて、そこについていたらしい小石が布団の上に転がっていた

 

ジローラモ似のおじさんの左手には奇妙な刺青があり、それが、最初の話に出てきたのと同じ、風車の真ん中に人間の顔がある絵だった。そして、似ている絵を探していた投稿者が見つけたのがこの画像

ヴォイニッチ手稿の顔風車のページ(イェール大学より)
ヴォイニッチ手稿の顔風車のページ(イェール大学より)

これはヴォイニッチ手稿の中の1ページだ。参加者の1人がそれを指摘して、時空のおっさんとヴォイニッチ手稿がつながったとスレッドは大騒ぎになった。

 

そして他の参加者からもう1つ、重要な話が紹介された。

記憶が2つあるんだが

3つ目は「記憶が2つあるんだが」という、2011年8月29日に投稿された話。

 

投稿者は、小学4年生の夏休みから19歳の10月まで、普通に小中高と進学し大学生になっている記憶と、小学4年のときの事故で異世界に飛ばされ、そこで19歳まで過ごした記憶の「2つの記憶」が頭の中にあるそうだ。

 

投稿者は、小学4年生の夏休みに家族で川に遊びに行き、足を滑らせて流されてしまった。

 

おぼれていたところを、裸のおじさんが助けてくれた。そのおじさんは白人で、言葉は通じなかった。

その世界は人間が植物と共存していて、机もイスもベッドもすべて植物で作られていた

 

そこに住む人々たちはみんな裸で、投稿者はおじさんの家族といっしょに暮らし、その世界の言葉や、植物の利用方法を教えてもらった

 

その世界には年や月や春夏秋冬という時間の概念がなく、ある花が咲いてから枯れるまでを1歳として数えていた。

 

その世界を「植物世界」と呼ぶが、そこでは主に草を利用して生活していて、草の勉強をして、草を使えるようになればいろんな事ができた。動物のような草もいた。

 

やがて投稿者は言葉もペラペラになり、植物世界の生活にも慣れて暮らしていたある日、殺されてしまった。

 

そして、気がついたらこの世界のベッドで寝ていた。

 

この話も夢の中の出来事のように思えるが、夢だけでは片づけられないことが後にわかる。

 

投稿者はこの世界で目覚めてから、あっちの世界の記憶が急速に薄れているようで、忘れないうちに、植物世界で習った言葉や知識を通っている大学の教授に聞いてみた。

しかし植物世界の文字は、この世界には存在しない文字だった

 

そこで植物世界の文字を、投稿者が試しに書いてスレッドにアップしたところ、それが、ヴォイニッチ手稿の文字と、とてもよく似ていることがわかった

投稿者が書いたヴォイニッチ手稿とよく似た文字(不思議.netより)
投稿者が書いたヴォイニッチ手稿とよく似た文字(不思議.netより)

せっかくだからとスレッドの参加者がヴォイニッチ手稿が読めるページを紹介して、投稿者が読んでみると、ところどころわからない文字はあるものの、何が書かれているか読めた。

 

投稿者によると、ヴォイニッチ手稿を書いたのは子供で、夏休みの宿題のようなものだという

 

その後、ヴォイニッチ手稿を読んでいくうちに、投稿者は何か重要なことに気づいたようで、「ヴォイニッチ手稿を調べていたらわかったわ。すべてわかった。話を聞かせて欲しいという人にはすまない。知らない方がいい話もあるってことを覚えておいて欲しい

この世界には上下関係があるだろ? 俺たちにも上下関係があるってことみたい。俺はすることがあるから、頑張るわ」と言ってスレッドを去った。

 

最後に投稿者が残した言葉が、「アダムとイブとヴォイニッチは同じ世界の出来事である。

神なんて想像上です。リンゴなんてありませんよ。すっごく似た果物はあります。似た果物は俺の記憶上、この前までいっぱいありました。たぶん、今でもたくさんあります。でも毒があります。毒蛇こわいですね。

原子力や地震などの予言なんてありません。未来のことはわからないけど、わかるのは宇宙や世界のある意味、生きる意味だけ」。

 

そして、「しこ、はんてんひだりかいてん」という暗号のような言葉を残した。

 

これはそのまま「しこ」を反転させて、左に回転させると「つり」と読める。つまりこの話は「釣り」だと投稿者は暗に告白したのだが、投稿者の豹変ぶりがあまりに唐突だったので、それをそのまま受け入れたスレッド参加者は少なかった。

 

投稿者はヴォイニッチ手稿を調べていくうちに、ほんとに何かの真実にたどり着いてしまい、釣りを装って姿を消したという意見もあり、私もそう感じた。

 

投稿者の言っていた「俺はすることがある」というのはおそらく、植物世界の文字や知識を忘れないうちに、ヴォイニッチ手稿のように記録することだろう。

 

ちなみにこの話にも裸のおじさんが登場するが、このおじさんは、1つ目と2つ目の話に登場する「時空のおっさん」とは違うようだ。

時空のおっさんというより、ヴォイニッチ手稿に書かれた植物世界の住人のように思える。

 

いずれにしても、もう少しヴォイニッチ手稿を調べる必要性を感じた。

ヴォイニッチ手稿の考察

まず「ヴォイニッチ手稿」が書かれた時代だが、この本には羊皮紙が使われており、2011年にアリゾナ大学で行われた放射性炭素年代の測定で、この羊皮紙が1404年から1438年ごろのものと特定された

 

少なくともこの本は、それ以降に書かれたことがわかったが、中には昔の羊皮紙を使って作ったイタズラの本だという研究者もいた。

 

その根拠として「ほかに似たような文字が発見されていない」とか、「手書きで書かれているのに、間違いを訂正したところが見当たらない」とか「イラストのすきまを埋めるようにぴったりと文字が書かれていて、はみ出したり寸足らずの文がない、あまりにもきれいに文字がおさまっている」ところなどが指摘された。

 

しかし2014年にサンパウロ大学が統計的な手法を使って分析したところ、ヴォイニッチ手稿の文字はけっしてランダムではなく、ちゃんと法則に基づいて書かれた自然言語か、または人工言語だということがわかった

 

次に絵についてだが「植物の絵」が全体の7割、あと「天文学に関すると思われる絵」「謎の液体につかっている裸の女性の絵」「植物の根を分類した薬草に関する絵」などが書かれている。

 

ただ、登場する植物は、一部に野生のパンジーやシダの特徴があるものの、この世界の植物で完全に一致するものは見つかっていない

100年以上が経った今でも、けっきょくその全容は解明されていない

 

どこから調べようかと迷ったが、私には言語学の知識はなく、謎の文字の解読はあきらめた。

 

ただしこの謎の本にも確実にわかっていることがあり、その1つが「文章の前に、最初に絵が書かれている」ことだ。

イラストを囲むようには文字が書かれている
イラストを囲むようには文字が書かれている

これは、ほかの専門家も指摘している事実だ。

 

だから、この本の最初のころ、まだ文字が書かれていない、絵だけのころを再現してみたくなった

そこで試しに、時空のおっさんの話に登場する顔風車のページの文字を削除してみた

 文字を削除した顔風車のページ
 文字を削除した顔風車のページ

このページは天文学に関することが書かれていると言われているが、その根拠が風車の中にちりばめられた星といわれるイラストだ。

 

だがおかしい。どの星も中央にマルポツがある

これは星の輝きだと思われているのが花びらで、中央のマルポツがめしべではないか?

 

子供が花の絵をかくとき、花びらを書いて真ん中にマルポツを入れる。でも星の絵を書くとき中央にマルポツは書かない。

 

つまりこの絵は、中央に人間の顔があり、そのまわりをたくさんの花が囲んでいる・・・いや、花がばらまかれているような気がする

 

そこで、ほかのページの文字も消してみた。ただ植物のページは代わり映えがしなかったので、裸の女性が謎の緑の液体につかっているページを中心に文字を消してみた。

文字を消したヴォイニッチ手稿

※元の画像はすべてイェール大学より。

以上が、謎の文字が書き込まれる前のヴォイニッチ手稿だ。ところで、この作業をしていて、あることに気づいた。

 

それは、謎の文字を書き込んだ人物は、あまり細かい性格ではない。さもなくば、急いで文字を書いたように見える

 

なぜなら大事なイラストの上に、文字がかかっている箇所がいくつも見つかった

イラストを大切に思うなら、文字が絵にかからないように気を付けるはずだ。

 

だから、この文字を書いた人は、急いでいたか、絵には思い入れがなかった。または、文字を書いた人と絵を書いた人は別々の人かもしれない

 

この絵を書いた人物は、最初のころは時間に余裕があり、あとから文を書き込むことを想定して、スペースを空けて絵を書いた。

しかしその後、文字を書き込むころには時間がなくなり急いで書き写した

 

何かお手本にする文章があって、それを手本に書き写した

もしかしたら書いた人は、文字の意味を理解していなかったのかもしれない

だから文字を訂正することもしなかったし、絵のすきまにびっしりと書いたのだ。

 

もう1つ、裸の女性の絵で気づいたことがある。

 

下記の絵は、なんだか人が、パイプとパイプをつなぐ部品に見えてくる。

人が茎をつなぐパイプのように見える絵
人が茎をつなぐパイプのように見える絵

パイプを植物の茎だとすると、人間がその茎の一部に利用されているような感じ

 

しかしそこで疑問がわいてくる。

植物は根から水を吸って、葉っぱに届けるけど、この絵は上から下に流れている。流れが逆だ。

 

ただ、植物には根から吸い上げられた水を運ぶ「道管」という管があるが、もう1つ、葉で作られた栄養分を根に運ぶ「師管」と呼ばれる管がある。

 

この絵は「人間がその媒介となり、栄養分を運んでいる」、または「その栄養分が人間が生きていくのに必要なもの」かもしれない。

妊娠していると思われる女性の絵が多いのは、それが生殖に関することなのかも・・・。

まとめ

まず、この世界にヴォイニッチ手稿に書かれたのと一致する植物は見当たらない

しかも、人間が植物の器官の一部として利用されている

 

つまりヴォイニッチ手稿で描かれているのはこの世界ではなく、植物と人間が共存する3つ目のエピソードの舞台である「植物世界」の話

 

映画「マトリックス」では、人間がコンピューターを動かすための電池として利用されているが、

この植物世界では、人間の女性が、種子を繁殖させるための道具として利用されている。

繁殖器として利用される人間
繁殖器として利用される人間


次に、ヴォイニッチ手稿を書いた人間だが、15世紀から16世紀ごろ偶然植物世界に紛れ込んだ人がいた

 

その人物は、植物世界にいる間に、その世界の植物を観察して、まず絵を書いた。

それから植物世界の図鑑か何かを参考にして、文字を書き写していった

 

ただし、途中でなにかハプニングが起こり、とつぜん元の世界に戻ることになった。その人物はあわてて、文章の意味もわからず、文字を本のすきまにびっしりと書き込んだ・・・。

 

実はこの仮設、不思議情報のまとめサイト「不思議.net」に投稿された情報を参考にしている。

 

不思議.netの「記憶が2つあるんだが」という記事のコメント欄に、ヴォイニッチ手稿が読めるという人物の投稿がある。

最初の投稿は※70から。

 

この解読者と呼ばれる人物は、たくさんの裸の女性が2つの液体のプールにつかっているページについて、

女性の集団が2つの液体のプールにつかっているページ
女性の集団が2つの液体のプールにつかっているページ

下記のような解説をしている。

 

なので、私は彼らと少しでも友好的な関係を得るために、彼らの生活に関する事細かな事をここに記す。第174日目

驚いた。彼等は液体の中に自分の体を浸けるのだ。何のためにそんなことをするのか理解できないがその液体は深い緑色と青色が混ざったような色で、表面が輝いている。この大量の液体も巨大な花のような草から得ているようで、草からは常に青色の液体が流れている。
彼等はその液体をうすくて丈夫な良くしなる草の筒に通して自分たちの場所まで液体を導いているようだ。
新たに気がついたことがある。
彼等は決して体の前面を液体につけようとはしなかった。
彼等は仰向けになって液体に背中をつけたり、
足だけを浸して楽しんでいたり、くつろいでいたように見えた。
私もその液体に入ろうと近付こうとしたとき、みんなに止められた。どうやらあの液体は女性しか入れないらしい。この国では男よりも女の方が高い地位を得ていると教わった。ここに来たばかりの私なら信じられなかっただろう。
だが私はもうそんなことでおどいている暇はないのだ。
私がなぜか持っていたこれ(本のこと)の空白の部分も少なくなってきた。
明日もまた彼らの生活を観察し、記録していく。

 

これというは、ヴォイニッチ手稿のことだと推測される。

 

さらにもう1つ、下記のページをご覧いただきたい。

9つの世界のページ(文字は削除)
9つの世界のページ(イェール大学より)

6ページを使って、9つの円の中にカエルの卵や、風車、お城のようなものが書かれている。

 

それぞれの円が、1つの世界を表しているように見えてくる

 

一番右のお城のある世界が、われわれ人間の住むこの世界。

そして一番中心にある、四方に管が伸びた、たくさんの種子で囲まれたのが植物世界。

 

つまり、われわれの世界は、中心にある植物世界のために存在する

それぞれの世界の行き来を管理しているのが、「時空のおっさん」・・・

 

すいぶん飛躍してしまったが、文字を削除したヴォイニッチ手稿を眺めていると、不思議にいろいろなイメージが浮かんでくる